
伊澤 真澄
Masumi Izawa
2013年 新卒入社
経営企画室 室長代理
負けたくない。
時代にも、会社にも、
これまでの自分にも。
どんな環境にいても、湧き上がるのは
「負けたくない」という気持ちだった。
サッカーで、現場で、採用で、組織づくりで——。
状況に関係なく、勝ちにいく姿勢だけは変わらない。
泥だらけの現場から、
会社の未来を支える経営企画に歩みを進めたいま、
“次のとだか”をつくるのは、
自分たちの世代だという自負がある。
その覚悟が、伊澤の言葉の端々に滲んでいる。


「負けず嫌い」が、
自分の背中をずっと押してきた。
小さいころは、とにかく外で遊ぶ時間が長い子どもでした。川でカニを捕ったり、虫を追いかけたり、秘密基地を作ったり…。なかでも一番夢中になったのがサッカーです。兄のあとを追ってボールを蹴り始め、気づけば毎日のようにグラウンドに通っていました。負けるのがとにかく嫌いで、悔しい想いをすると、納得できるまで何度もやり直していましたね。中学・高校でもサッカー部に入り、ポジションはフォワード。派手ではないけれど、ここぞ!という場面には自信がありました。ただ、高1の夏に椎間板ヘルニアを発症してしまって。痛みで座ることすらつらくなり、「もう無理かもしれない」と思った時期もあります。それでもリハビリを続けるうちに、どうしてもピッチに戻りたい気持ちが強くなっていきました。1年かけて復帰し、居残り練習を続けた結果、最後の大会でメンバーに名を連ねることができたのは、小さな誇りです。そんな負けず嫌いで、とことんやり抜く性格は、いまも変わりません。
とだか建設を知ったのは、就活サイトで企業探しをしていたときのこと。最初は「若いうちから責任ある仕事を任される」という言葉が目にとまった程度でした。けれど、一次面接後の現場見学で、実際に入社1〜2年目の若手社員が、自分の判断で現場を進めている姿を見て心が動きました。図面を確認し、職人さんとやり取りしながら、迷いなく現場をまわしていく。その光景を見た瞬間、「ここで、本気で勝負してみたい」と思ったんです。入社前の不安はほとんどありませんでしたね。というか、そこまで深く考えていなかった(笑)。「バリバリ働いて早く一人前になりたい。誰よりも早く出世してやる」——そんな気持ちだけを携えて、とだかでの一歩を踏み出しました。

「とだかって大丈夫なの?」から、優秀協力会社選出の
逆転劇。
入社して最初に配属された現場では、施工管理がどんな仕事か分からないまま飛び込みました。それでもとにかく楽しかった。泥にまみれて職人さんと並んで作業したり、分からないことを素直に聞きに行ったり。1年目の秋に担当した現場は、当初、自分が携わるのは最初の1ヶ月だけの予定でした。でも「最後までやらせてください」と自分から申し出て、3ヶ月間すべてをやり切りました。最後にベテラン作業員の方から「もう伊澤は戦力だな」と言われた瞬間は、社会人になって初めて何かを「勝ち取った」と実感できた出来事でした。
3年目になるころには、任される現場も増えていました。中でも忘れられないのが、山手通りの案件です。元請け会社からすると「聞いたことのない業者」だったこともあり、最初は露骨に信用されず、「とだかって大丈夫なの?」という視線を向けられていました。そのたびに、悔しさが腹の底でくすぶっていたのを覚えています。見返したい一心で、とにかく一つひとつの精度を上げることに集中しました。図面は事前にしっかり読み込み、翌日の流れをシミュレーションする。職人さんへの共有も背景ごと伝えるようにする。そうした積み重ねの中で、少しずつ相手の“見る目”が変わってきたのを感じましたね。数ヶ月後の現場を終えたころ、元請け会社の人がふいに「とだかの仕事は、本当に丁寧だな。今まで知り合った業者の中でも三本の指に入るよ」と言ってくれました。最終的に優秀協力会社にも選ばれ、関係も一気に変わった。いまでは、自分が窓口としてその元請け会社から、継続的に仕事をいただけるまでになっています。このときの“ひっくり返した感覚”は忘れられません。あの瞬間、心の中でそっと思いました——「勝ったな」って(笑)。
次のとだかをつくるのは、
自分たちの世代だ。
いま私は、経営企画室に所属しています。採用、育成、組織の基盤づくりなど、現場とはまた違う角度から、会社そのものを動かす仕事です。最初は戸惑いもありましたが、現場を知っているからこそ見える課題があると気づきました。たとえば採用。建設業に興味のない学生に、どう魅力を伝えるか。たとえば育成。若手が伸びる仕組みをどう整えるか。たとえば組織。若手とベテランが増える中で、中堅の薄さをどう補うか。どれも簡単じゃない。でも、だからこそ勝ちにいきたい。採用は“待つ”から“攻める”へ。育成は“根性論”から“再現性”へ。制度も環境も、時代に合わせて変えていく必要がある。そうした変革の中心にいるのは、いまの現場を一番理解している自分たち世代だと自負しています。社長にもよく話しますが、私は社長や役員層を必要以上に特別視してないんですよ。もちろん尊敬はしている。でも同時に、追い越したいと本気で思っているんです。「この判断は違うんじゃないですか」「現場はこう動いています」「そのやり方、古いですよ!」…、そうやってぶつかりながら、会社を少しでも良い方向に動かすために奔走しているところです。
負けず嫌いなのは、昔から変わりません。ただ、矛先が“誰かとの勝負”から、“会社を良くすること”や“これからのとだかをつくること”へ向くようになっただけです。時代の変化にも、過去の成功にも、そして何より、自分自身の限界にだって負けたくない。ちょっと手強い相手だけど、ぜったい勝つ。そんな想いを胸に、今日も、次のとだかをつくっていきます。





