株式会社とだか建設

看護を目指した私が、土木に夢中になるなんて。

看護を目指した私が、土木に夢中になるなんて。

結城 澪

Mio Yuuki

2023年 入社

工事部 業務集約係

看護の道から、土木業界へ。
なんにも続けられなかった私が、
やっと夢中になれる
ものを見つけた。

看護師を目指すも、
理想と現実のギャップに悩み大学を中退。
将来に迷うなかで出会ったのが、
ICT施工に力を入れるとだか建設だった。
ようやく夢中になれるものに出会えたのは、
意外にも“土木”の世界。
試行錯誤を重ねる日々のなかで、
誰かの役に立てた実感が、彼女を支えている。
施工管理のように道路をつくることはできなくても、
技術の力で、自分なりの道を、
まっすぐに舗装していく。

「なんで土木の会社?」。思ってもみなかった
選択肢。

昔から、ひとつのことを長く続けられた経験がないんです。小さい頃は、アウトドア好きの両親の影響でモトクロスをやっていました。でも、そこまで強いこだわりがあったわけでもなく、中学で部活動がはじまると、自然と距離を置くようになっていきました。代わりにはじめたバスケットボール部も、友達の誘いで入っただけで、あまり身が入らなくて、長くは続きませんでした。

看護師を目指したこともあったんです。小学生のとき母が病気で入院したことがあって、そのとき看護師さんたちを見て「人のために働くって、素敵だな」と思ったことがきっかけです。そのまま看護師になっていたら、良いエピソードなんですけどね。看護大学に進学して、最初は前向きな気持ちで取り組んでいました。でも、いざ現場実習がはじまると、理想と現実とのギャップに直面したんです。患者さんとしっかり向き合いたくても、忙しくてなかなか時間がとれない。「この道を本当に続けていけるのかな」と次第に心が追いつかなくなって、最終的には看護師の道をあきらめて、大学も中退してしまいました。

それから就職活動をはじめて、自分を見つめ直したとき、「人のためになる仕事がしたい」という想いだけははっきりありました。ちょうどその頃、ITによる業務効率化にも関心を持っていて、看護師の現場で感じた非効率さが、業務改善への興味につながったのだと思います。ただ、ゼロからプロダクトをつくるような純粋なエンジニア職には自信がなく、それよりも既存の産業にITを取り入れていく仕事のほうが、自分に合っていると感じていました。そんなとき、エージェント経由で紹介されたのが、とだか建設だったんです。最初は「なんで土木の会社?」と驚きましたね。

デジタル技術で、
現場の解像度を上げていく。

よくよく話を聞いてみると、「ICT施工」という新しい取り組みをしていることを知り、興味が湧いてきました。ITを活用して施工の質を上げるだけでなく、現場の非効率を減らし、残業削減にもつなげられると知ったのです。それに、面接でお会いした女性社員の先輩の存在も大きくて。「この人がいるなら大丈夫」と思えたことで、飛び込む決心がつきました。土木という業界にも、泥だらけになってモトクロスをしていた子ども時代の記憶もあって、意外と耐性はあったのかもしれません(笑)。

入社後は、現場の記録写真の整理や図面修正など、現場管理の業務をサポートする「業務集約」と呼ばれるポジションに就きました。2年目からは念願だったICT施工にも携われるようになり、3Dスキャナーを使った測量など、より専門的な業務にも挑戦しています。たとえば、舗装前後を比較したり、現場の近隣住民の方に向けた説明資料をわかりやすい3D図を用いて作成したり。デジタル技術で、現場の“解像度”を上げていく仕事です。

ただ、あるときふと、「そもそも自分自身は、現場のことをどれだけ知っているんだろう」と考えるようになりました。基本的にはデスクワークが中心で、現場にはほとんど足を運んでいなかったからです。どんな情報が求められているのか、どこに改善の余地があるのか。それを知るには、自分の目で見て、肌で感じるしかない。そう思って、冬の夜勤現場への同行を自ら志願しました。真冬の深夜、寒空の下で何時間も立ち会うのは想像以上に過酷でした。でも、そのおかげで、デスクの向こうにあった現場が、ぐっと身近に感じられるようになりました。

私は、
私の道を、舗装していく。

どんなに便利なツールでも、結局は使う人に左右される。ICTも同じだと思います。はじめてICTを担当した道路の改良工事では、進捗状況に応じて、日々の施工計画が変更されていくような現場でした。しかし、変更指示が出ていたにもかかわらず、私の伝達のミスで変更前のデータを渡してしまったんです。本来であれば、私のほうから現場担当者に確認をとり、変更内容を反映しなければならなかったのに…。結果的に現場に迷惑をかけてしまい、ものすごく悔しくて。家に帰ってからも、気持ちが落ち着きませんでした。

「業務集約」の仕事は、図面の修正やデータの更新といった一見地味な作業ですが、ひとつ反映が遅れれば現場の流れが止まったり、やり直しが起きてしまう。それ以来、私は確認するという行動を徹底するようになりました。些細な変更でも「これで合っていますか?」と尋ねる。迷いがあれば「念のため」と自分から動く。手順を見える化し、コミュニケーションの量も増やしました。失敗から学んだからこそ、今の自分の姿勢があると感じています。

いまでも「続けること」は苦手なんです。趣味で編み物をはじめても、コースターを1枚つくってやめたり、ダイビングも1回で満足してしまったり。でも、この仕事に出会ってから、「続けたいと思える何か」に、まだ出会えていなかっただけなんじゃないかと思うようになりました。自分なりに工夫する楽しさや夢中になれる感覚が芽生えたんです。現場の人が見やすいように写真の並びを考えたり、「あったら便利かな」と思った資料を先回りでつくってみたり。そのひとつひとつに「助かるよ」「すごくいいね」と反応をいただけたとき、自分の仕事が誰かの役に立っていることを実感できる。まだまだ成長の途中ですが、いずれはもっと業務を効率化できるような取り組みに挑戦してみたい。とだか建設には「やりたい」と言えば挑戦させてくれる土壌があるんです。私は、施工管理のみなさんのように、道路をつくったりはできないけど、技術を駆使して、自分なりの道を、これからもつくっていきたいと思っています。